2127

福祉用具の社内研修会

在宅での介護を支援することが方針として打ち上げられて以降、住宅改修やご家庭で福祉用具をご利用される事が多くなってきました。そんな中、最近になって福祉用具による死亡や重傷事故のニュースを耳にしてしまうようになりました。

介護のプロである私達にとって、施設内はもちろん、利用者様のご自宅でも、絶対にあってはならないことです。その事を踏まえ、今年に入って全社的に福祉用具の重大事故を防ぐための社内研修会が行われています。先日、のんびり村米川でも、特に重大事故の多い電動式介護用ベッドの取り扱いに関する研修会が開かれました。

もちろん、消費者丁や市の介護福祉課等から、注意を喚起したパンフレット等も届いているのですが、こういう物はまさに「百聞は一見にしかず」であり、ただ書類で見て把握するのと、実際に実物を目前に専門家によるデモンストレーションを見ながら、その都度質問に答えて頂き、肌で感じて知識とするのでは雲泥の差があります。こういった、用具のプロフェッショナルが社内に同じ仲間として存在するのは、大変にありがたい事です。普通ならちょっと聞き難いような質問も、遠慮なく問う事が出来ます。

今回、利用者様にも参加して頂き、デモンストレーションにも加わったりして頂いたのですが、皆さんいつになく真剣で興味深そうに聞いておられました。

中には、まだ介護ベッドは当分必要になりそうに無い利用者様もおられたのですが、「いざ」という時に予備知識として頭の中にあるのと無いのとでは、抵抗感も含めだいぶ違うように思います。また、福祉用具の専門家と協力すれば、介護ベッドに限らず、ご自宅に福祉用具を導入される際、利用者様の生活動線に配慮し、適切な住宅改修と併せて、利用者様とご家族にとって最適なプランを立てる事が可能です。施設任せではなく、出来る限りご自宅で介護を続けて行きたい、という方は多くおられます。が、それはとても大変な事です。そんな方の、少しでも力になる事ができたら、と思います。社内での研修はもちろん、福祉用具や住宅時改修に関する知識も、もっともっと蓄えて行きたいと思います。