福祉用具の専門家

ご存知の通り、のんびり村の母体は福祉用具レンタルの「ホームケアサービス山口」という会社です。以前も記事として紹介させていただきましたが、利用者様のご要望や、身体状況の変化に合わせて、最適な福祉用具を利用していただけるよう連携を取っています。

今回、それまで移動手段は車椅子だった利用者様が在宅復帰をめざして歩けるようになりたい、というご要望があり、さらに、この利用者様の下肢の状態がだいぶ改善されてきたこともあり、歩行器を利用していただくことになりました。

まずは、オーソドックスな4点式歩行器です。これでも歩行は可能で、これまでだったらこれで決定されていたかもしれませんが、今回、新しい機構を持った物が出た、ということで、新型の歩行器も持ってきていただきました。

持ち上げる必要のないこのタイプ、こちらの方が腕にかかる負担は大幅に軽減されます。更に、この歩行器の新しい機構である

利用者様の歩行能力に合わせて、車輪にテンションをかけることができます。これにより、利用者様は歩行器を自分に合った位置に保持する為に「引き寄せる」ことをしなくて済みます。また、歩行時に一定の抵抗がかかるため、前のめりになって転倒してしまうことを防ぐ効果もあります。

利用者様も「こっちのほうが歩き易い」とのことで、この新型歩行器をレンタルとして使われることになりました。

利用者様の体格、状態に合わせて微調整をしていただきました。これで、この歩行器がこの利用者様の歩行を助けてくれます。

車椅子での生活を余儀なくされた方にとって、この「自分の足で立って歩く」ことは、大きな意味があります。そこから、今まで出来なかったことへの色んな可能性が生まれてきます。

この利用者様の、一日も早い在宅復帰に向けて力添え出来る様にしていきたいと想います。