入居者さんの「やりたい」を日々追及
古本良子(平成27年入社) のんびり村 通津(特定施設)
気付けばDTになっていた
DT(ダイバージョナルセラピー)を学んで、入居者さんの想いに寄り添いながら関わることができるようになりました。入居者さんには、一人ひとりこれまでの生活リズムがあって、それぞれやりたいこと、やりたくないことがあります。だからこそ個別に話を聞いて、想いを尊重し、その人らしく生きることができるよう心掛けています。最近は、今の行動はDTだったな、と後になって気付くこともあって、DTで学んだことが自然と行えるようになりました。
やりたい気持ちが起こす奇跡
毎年、入居者さん全員で海水浴に行っていました。
右半身に麻痺のある入居者さんも、この海水浴を楽しみにされていました。しかし、「みんな一緒だと水着姿は恥ずかしい」と言われ、水着を着ることもなく、水に足をつけるだけで終わってしまいました。
それが気がかりで、「後日、少人数でもう一度海水浴に行きませんか」とお誘いしたところ、喜んで応じてくれました。自分で水着を選び、着替えもして、海水浴をとても楽しまれて、私も嬉しくなりました。
すると、右半身に麻痺があるにも関わらず、バタ足をされたんです!右足は足先を動かす程度でしたが、とても驚きました。
やりたいという意思があればできるんだ!と気づいて以来、入居者さんのやりたいことができる環境づくりを始めました。
翌年の夏から、海水浴は全員参加ではなく、希望者を募って開催するようにしました。やりたい人が心から楽しめるように、やりたくない人はその意志を尊重し、別のやりたいことができるように。DTの学びを活かし、今後も一人ひとりの気持ちを尊重して取り組んでいきたいです。
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