DTの視線で見た家事

のんびり村米川は、1階が小規模多機能、2階がグループホームで、調理や洗濯等も全て施設内で行ってます。ですので、家事的な業務も多くあります。女性の利用者様が多いのんびり村では、その業務の一部をDT(ダイバージョナルセラピー)の視線で捉え、利用者様に参加して頂く事があります。もちろん、自発的に参加して下さる事が最優先ですが、元々主婦として長い間家事をこなして来られた利用者様ですので、洗濯物をたたんで頂いたり、シーツの交換を手伝って頂いたりすると、スタッフよりも丁寧に、上手にこなして下さる事も少なくありません。そして、そういう時の利用者様の表情は、まさに主婦そのもので、普段のレクの時よりも活気が見られる事もあります。

この利用者様は、昨年末に体調を崩され入院されてました。退院され、のんびり村に戻って来られた時は、移動は車椅子、食事や排泄も介助が必要な程に身体状態が落ちておられたのですが、その後、ご家族も驚かれるくらいに回復され、今では入院前よりもお元気なのでは?と思うくらいになられました。そして、お昼ごはんがいなり寿司の日、なんといなり寿司作りを手伝い始めて下さるではありませんか!

この真剣な表情。時折、笑顔も交えながら、丁寧に、上手にいなり寿司をこさえて下さいました。色々とスタッフが趣向を凝らしたレクを行うのも、もちろん楽しいのですが、こういった家事でしか得られない物もあります。状況を見ながら、適切に普段の生活の中に効果的に取り入れて行けたら、と考えています。

特にインフルエンザやノロウイルスに警戒しなくてはならない時期ですので、看護士さんの指導のもと、消毒・除菌を徹底した上で行っております。ブログをご覧いただいて下さってる皆様も、くれぐれもお身体ご自愛下さいませ。