その人らしさの発見

「自分らしく人生を楽しむ」をサポートするためには、その人にとって、何が楽しくて、何が心地よいのかを知らなければなりません。それらは当然、十人十色。これを知るための事前調査(アセスメント)をのんびり村はとても重視しています。

ご本人はもちろん、ご家族のみなさん、ときにはご友人からも、各個人の経歴、性格、趣味趣向などについて、聞き取り調査を実施。それぞれの「楽しみ」、「ライフスタイル」について把握します。
また、これを一度で終わらせず、継続して知る努力を続けることによって、より良い成果を得ることができます。

大きなイベントではなく、日常を大切に

散歩

クリスマスやお正月、花見に夏祭りなど、季節ごとに大きなイベントは、スタッフも趣向を凝らして、入居者様も楽しみにしています。
しかし、このような大きなイベントへの取り組みよりも、大切にしているコトあります。それは、日常の暮らしのなかでの小さなイベントやふれあいです。
個人別の「楽しみ」、「ライフスタイル」に合った小さなイベントのアイデアは、探せばいくらでも身近にあります。公務員だったある男性は、事務所でのスタンプ押しの作業を日課とし、これによって生活のリズムがつくられるようになりました。
希望者による恒例の朝の散歩も、参加者にとっては欠かせない日課。スタッフとのふれあいもまた、大きな楽しみになっています。

徹底的なリスク管理

列車で旅行

駅までの散歩を続けていると、いつからか、「汽車に乗って、出かけてみたいね」という希望が、誰からともなく生れました。
それではと、鉄道会社に問い合わせてみると、安全上の問題から、良い返事は返ってきませんでした。しかし、スタッフたちは諦めませんでした。介護用のスロープを借りるなど、介護のプロとして、徹底的にリスクを検討して対策を練りました。その結果、鉄道会社からの協力も得て、汽車に乗ってのお出かけが実現したのでした。(詳細はこちら>>

のんびり村では、入居者様のさまざまな「やってみたい!」という願望をかなえてきました。海水浴(詳細はこちら>>)もその一つです。その裏には、スタッフたちの徹底したリスク管理があります。

改善し続ける

スタッフ会議

DTの実践プロセスは、「「事前調査→計画→実施→事後評価」の繰り返しです。現場で発生するさまざまな問題を解決すべき課題ととらえて、その改善に取り組み、その結果を受けて、再び解決策を検討する。それを繰り返すことによって、DTの内容はさらに進化します。その一つの実践が毎月のミーティングです。
各施設のDTに携わるスタッフたち(DTワーカー/DTW)は毎月、定例のミーティングのために集まります。それぞれの施設が課題と解決策、そして結果を発表し、他の施設のスタッフからの客観的な意見やアイデアを受けます。そしてまた、各施設で試行する。
「自分らしく人生を楽しむ」のサポートが目的ですから、各施設から出てくる課題は当然、入居者様のとても個人的なこと。その個人の生立ちや性格をも含むあらゆる角度の情報をテーブルに出して話し合います。
すぐに解決する課題は一つもありませんが、時間をかけながらも、確実に良い方向へと向かう。それがのんびり村の手法です。

スタッフ紹介(DTW)>>

物語 >>