夏服のお買い物
介護施設の利用者様だけでなく、自宅で生活されておられるご高齢者も、そのほとんどの方は、衣類等はご家族が購入された物ではないでしょうか。
特に、施設の利用者様ともなると、ご自身で好みの洋服を選ぶ、という機会は少ないように思います。
ある男性利用者様のご家族が、今年の夏物への衣替えの時期に、
「もし可能ならば、本人を連れて行って、選ばせてやってはもらえないでしょうか?」
と言われました。これは是非ともなんとかしてかなえてあげたい・・・
人員をやりくりし、更には早出のスタッフが時間外で付き添いに付いてくれる、ということで実現しました!
のんびり村から約10分、大型スーパーに到着しました。もともと、外出が大好きなこの利用者様、車で外に出る、ということだけでも大変喜んでくださいました。
普段着用する夏物と、米川の盆踊りに着ていかれる「甚兵衛」を探します。普段から、着るものには拘りのあるスタッフとの同行で、「この色が似合いますよ!」「いや、わしゃ、こっちんが好きじゃ」と、まるで恋人同士のような服選び。
お互いがなんとか納得したところで、一着、二着とカゴに入って行きます。
同行スタッフおすすめの「若々しいシャツ」も、納得して下さいました。いや、実際この利用者様、少し派手な色使いのお洋服がお似合いになられるんです。
「着るものを選ぶ」私達なら、当たり前の様にしていることも、施設の利用者様にとっては本当に貴重な事。明日からの朝の洋服選びも、きっと楽しくなるはずです。
ご家族のご協力あっての事ですが、他の利用者様にも、今回の様な機会をなんとか作って行けたら、と思います。