最新技術のマットレス

みなんさんは、しっかりと睡眠をとる事が出来ていますでしょうか。

のんびり村でも、スリープマネジメント等の研修を受ける等、利用者様により質の高い睡眠をとっていただく為に、様々な取り組みをしております。

その中で、寝具というのは大変大切な要素であり、特に皮膚の弱くなられた利用者様や、拘縮等で思う様に姿がとれなかったり、寝返りをうつ事が出来ない利用者様には、福祉用具である体圧分散型のエアマットや、低反発マットレス等を使用していただいております。
そんな中で、この度ホームケアサービス山口では、株式会社モルテンの「FEEL」という商品の取り扱いを始めました。

詳細は

http://www.molten.co.jp/health/product/mattress/06.html

をご覧頂けたらと思います。

簡単に言いますと、電子制御で利用者様それぞれの体型にあった体圧分散を行い、常に最適な堅さを保持する事のできる、最新技術が取り入れられたマットレスです。

これが、購入となると高価なものになってしまうのですが、介護保険での貸与になると、他の福祉用具として導入されているマットレスと同じ514単位で利用して頂く事が出来ます。

のんびり村でも、効果が期待されそうな利用者様のご家族に説明し、利用をお勧めさせていただきました。特に、現在すでに体圧分散型マットレスを利用されておられる利用者様は、負担額は変わりませんので早速導入され、ご自宅での使用を開始された利用者様は、

「今まで、眠りが浅く、夜中に何度も目が覚めていたのが、これにしてから朝までぐっすり眠れるようになったよ。」

と、大変喜んで下さいました。

 

そして、本日、連続宿泊の利用者様への導入が開始されました。

この利用者様も、眠りは浅く、夜中に何回も覚醒され、ベッドに端座位になられたり、起き上がられたりしておられたのですが・・・

お昼寝もされる利用者様で、昼食後から使用していただいたのですが、こちらが排泄誘導に訪室するまで、まったく起きられないのです。

まあ、それだけではこのマットレスの効果というのは解らなかったのですが、午後のおやつ、リハビリの後、再び横になっていただいていたのですが、夕飯時に起きて頂く為にお布団を上げようとすると・・・

「起きとうない、まだ寝ちょく!」と。

こんなこと、今まで一度もありませんでした。そこまで睡眠に執着される利用者様ではありませんでしたし、食事やおやつの時は、何の抵抗も無く起きてこられる利用者様なのです。

「解りました。でも、お腹が空いたら起きてきてくださいよ!」

そしたら、この笑顔です。なかなかこの事が、どんなにすごい事なのか、普段この利用者様と関わってない方に理解していただくのは難しいと思うのですが、とにかく、このマットレスの寝心地が相当気に入られたご様子です。

ただ、裏を返せば、これまで使っていただいていたマットレスでは、この利用者様の身体に負担がかかっていた、とも言えます。

日本は、高齢化が進み、介護用品・福祉用具の商品開発がよりいっそう進んできた様に感じます。今回のこのマットレスのように、電子制御で個々に個別に対応できる商品というのは、どんどん開発されて来るのではないでしょうか。

新しい物への情報を常にチェックし、良い、と思われる物はどんどん導入し、今現在可能な、最高の介護を提供出来る様、福祉用品部門との連携をより一層強化し、努力して行きたいと思います。