日曜日の午後
気温は低いですが、日向はポカポカと暖かい日が増えて来ました。
のんびり村の日曜日は、入浴がありません。寒い時期は掲示板の飾りを利用者様と作ったり、夕飯作りのお手伝いをしたり、ゆっくり過ごしていただいているのですが、この日は本当にいいお天気。こういう日はやっぱり外に遊びに行きたくなります。
お昼ご飯の後、利用者様一人一人に「外に遊びに行きませんか?」と問いかけ、「行ってみたい」と答えて下さった利用者様と、春を感じる事の出来る場所にドライブに出かける事にしました。
グループホームのスタッフから、「恋路の公演で、菜の花がすごくキレイに咲いてますよ」と教えてもらい、恋路に行ってみました。鮮やかな黄色の菜の花がまさに満開。本当に「春が来たんだな」と感じる事の出来る光景でした。
男性の利用者様がなにやらごそごそ・・・・この利用者様、昆虫が大好きで、のんびり村の照明に飛んで来る昆虫を飼育されたり、庭の掃除のときにも、珍しい昆虫を見つけられては、見せに来てくださるのですが、どうやら「テントウムシ」を見つけられたみたいで、それを皆に見せたかったようなのですが、残念ながら逃げられてしまったとのこと。でも、その時の必死で探されている様子は、まるで少年のようで、本当に活き活きとされていました。
少し時間が余ったので、どこか行きたい所があるか車内で問いかけてみると、一人の利用者様が「いつも山ばっかりじゃから、海が見たい」と。折角ですので、笠戸大橋を渡ってみることにしました。
島に入ってすぐの駐車スペースから、海を眺めました。普段、私達は「海」をあまり意識して見るような事は無かったのですが、外出の機会が限られる連続宿泊の利用者様にとって、海を眺める、ということは特別な事になってしまっています。
帰りの車内でも、「ああ、今日は楽しかった」「いい日になったねぇ」「また連れて来てね」と、皆さん言って下さり、利用者様、特に連続で宿泊利用されている利用者様にとっての「外出する事」の意味を、改めて考えさせられました。
幸いな事に、のんびり村米川には送迎用の社用車が3台あります。少人数ずつでも、買い物や、この日の様なちょっとた散策で、もっともっと外出の機会を増やして行きたいと感じました。