利用者さんの笑顔を見たいから
松木利恵(平成23年入社) 所属:のんびり村 花岡(デイサービス管理者)

できないことが出来た喜び

DTを学んだころ、「これはすごいな」って思ったことがあります。それは、手に麻痺があって、「手があがらない」って辛そうにしていた利用者さんのことです。
その日は、輪になって風船を飛ばしあうレクリエーションをすることになっていました。本来なら、その方の参加は難しい状況です。でも、思い切って誘ってみたら、その輪のなかに入られたんです。
DTには、「歳をとったからといって、やりたいことを諦める必要はない」という考えがあります。だから、気を付けながら見守ることにしました。
そうしたら、風船が飛んできたとき、とっさにその方の手が高く上がって、風船に触れたんです。それからというもの、何度も風船を飛ばして喜ばれている。その姿を目の当たりにして、楽しいときには、思いもよらない力が出ることを知りました。
後で「手が上がりましたね!」って声をかけたら、「ありがとう」って涙を流して喜ばれていました。できないことができるようになる喜び。そしてそれをサポートすることができたという充実感で、私も胸がいっぱいになりました。

利用者さんと一緒に探す

最近は新しい課題に取り組んでいます。それは、一人ぼっちになりがちで、集団の輪に入っていけない利用者さんとの関わり方です。ともすれば帰宅願望ばかりを口にされるその利用者さんに、何か楽しみを提供できないだろうか?
DTでは、ご本人の選択を尊重するという考えが貫かれています。だから、ご本人はもちろん、ご家族にお話をうかがったりして、興味のありそうなレクリエーションの選択肢をできるだけたくさん用意して、楽しみを見つけようとしています。
難しいことに、昔は夢中だった趣味でも、「今はもうしたくない」ということがよくあります。でも諦めず、利用者さんと一緒になって、それを探しているところです。もし、見つかったら、その方が今まで見せたことのない素敵な笑顔に出会えるはず。それが今から楽しみなんですよ。


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