この職場・DTに会えて良かった
小枝公美子(平成19年入社) のんびり村 花岡(特定施設) 施設長

二つの介護施設で働いて

介護の仕事を20年近くしてきました。半分は別の施設。あとの半分はここ、のんびり村です。
前の職場では食事、排せつ、お風呂…、入居者さんのお気持ちよりも、作業をこなすことが優先。これでいいのかな?って疑問は感じてましたが、職場の雰囲気に流されていました。10年ほどして、家庭の事情で退職し、再就職したのがのんびり村でした。そして、DTに出会いました。
入居者さんの意思を尊重する理念を学び、実践する日々。そのなかで、仕事に感じていた後ろめたいような気持ちが、晴れて行ったように思います。

故郷にもう一度帰りたい

あるとき、入居者さんに行きたい場所を聞いて回りました。そのなかに、笑顔も会話もほとんどなくなってしまった90歳を越えた女性がいました。尋ねると、「故郷にもう一度帰りたい」と、力強い目をされました。しかし、かなり体力は低下し、車いす。いろんなリスクが浮かびました。でも、どうしても実現させてあげたいって強く思ったんです。だから、その女性の同級生の方にも来てもらって、日帰り旅行に出発しました。
車中では、同級生がずっと手を握り合って、「あの家が〇〇ちゃんの家ね」、「あっ、あそこで遊んだわよね」と話しが盛り上がりました。そして、弟さんの家にも訪問。突然だったけど、「よく来たねっ」と歓迎されて、涙の対面でした。
よほど嬉しかったんでしょう。食事に寄ると、いつもはミキサー食なのに、お膳をきれいに平らげて、びっくり! そしてもう一つ驚いたことには、翌日、紙とペンをといわれてお持ちすると、こんなメッセージを書かれたんです。
「昨日は大変お世話になりました。感動の深さに言葉になりません。生きている限り、自分をまっとうさせたいと思います」。

DTを実践するようになって、入居者さんから「楽しい」、「うれしい」という言葉をたくさん聞くようになりました。そのたびに達成感とやりがいを感じています。今の私には、「働くことは楽しむこと」です。


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